ーー 新しいチームと言えば今作は作詞が岩里祐穂さんで作曲が田中俊亮さんです。「Restart」のRETOもそうですが、新しいクリエイターとの出会いはドロシーにどんな影響を与えているんでしょうか?
麻里新しい曲に出会うのも素敵な出会いですし、新たな作家さんとドロシーの輪を広げて行っているという気がしていて、音楽を通して色んな方と出会えているのが私は凄く嬉しいです。
ーー シングル曲でこういうワクワク感のある可愛い恋愛ソングって今までなかったように思うんですけど。
佳奈実は珍しいですよね。
麻里今までだったらこういう曲は選ばなかったかもしれない。
佳奈そうだよね。今の2人だからこそこういう曲も歌えるって言うか、歌うべきだなって思います。歌詞だけ見ると凄く可愛い曲なんだけど、私達が歌えばあまり可愛くなり過ぎずにドロシーっぽく歌えるんじゃないかなって。今までがあるからこういう曲が歌えるんだと思います。
麻里私は妄想が酷いんですけど(笑)。この曲は自分が可愛い妹みたいな設定で歌ってます。
ーー 主人公の男の子目線ではないんですね。
麻里そうなんです。主人公の設定を自分の中で作り上げて、その相手の妹みたいな存在でいようみたいな目線で歌っています。
ーー 「Dorothy Train」はファンも待ち望んでいた永井真理子さんの作詞(クレジット:Mariko Nagai)です。ドロシーにとって特別な意味を持った人だと思うのですが久々にお仕事をしてみてどうでした?
佳奈もう涙が出そうなぐらいに嬉しかったです。会った時にハグしました(笑)。メールで何回か歌詞のやり取りをした後レコーディングの時にMarikoさんが来てくれて歌い方とかを指導してくれたんですけど、その時に久々に会って「うわぁ~ん」てなって(笑)。「ASIAN STONE」(2013年作品)の頃から詞を書いてくれているので、メールで貰った歌詞の最後に「私にしか書けない事とかも入れてみたから」って書いてあったんですよー。
ーー Marikoさんから2人への応援歌的な所もあると思うんですが、歌詞を最初に見た時はどう思いました?
麻里最高!って(笑)。Marikoさんのドロシーへの愛情が感じられて嬉しかったです。
佳奈この1曲にドロシーの今までの歴史とこれからがギュッと詰まっているなって思ったから早く歌いたいって思いました。
ーー 「途中で降りた仲間にもそっとだよ手を振ろう」の「そっとだよ」とか、至る所にMarikoさんのドロシーに対するやさしい愛情があふれていますよね。
麻里(興奮気味に)そうなんです!
ーー 「7つ目の駅に向かって」っていうのは7年目に向かってという事ですか?
佳奈そうです。「7年目の7つだよ」って教えてくれたのでMarikoさん凄く考えてくれているなって思って。最後のサビに「生まれた街を忘れない」って仙台を思い出させてくれるようなワードも入れてくれたりして、なんかもう全部詰まっていて凄いな!って思います。ステージで初めて歌った時はいい歌詞過ぎて泣きそうになっちゃいました。
麻里ファンの方達も「凄く響いたよ」って言ってくださって。
佳奈最近は「早く歌詞カードが欲しい」って言われますね(笑)。
ーー 曲はRETOの小山さんですよね。そういう意味で「Dorothy Train」は詞と曲で以前と今のドロシーを繋いで先に進む楽曲でもあるなと思ったんですけど。
麻里今回の曲を選ぶ時に私はこれとバイカラーを選んだんですけど、カッコよさもあるし明るいからRETOさんぽいなって思っていたら(小山)結衣ちゃんが書いてくれていた曲だったんです。前作で出会ったRETOさんとまたこうやって曲を一緒に作れるっていうのは嬉しいですよね。