Dorothy Little Happy 2016 シングル「バイカラーの恋心」 リリース記念カウントダウン企画 オフィシャルインタビュー 【2/4】

バイカラーの恋心A写

ーー 麻里さんは2人になってヴォーカリストとしての変化みたいなものはありました?

麻里自分の中で5人の時はセンターで歌を引っ張っていかなきゃっていうのを考えながらやっていたから2人になった最初は役割や責任の事で悩んでしまって。前は立ち位置がほとんどセンターでシンメになる人がいなかったじゃないですか、でも2人になってからは佳奈ちゃんとシンメなので難しかったというか、そこは今まであまり意識してやってこなかった事だったので。

ーー 以前はドロシーってこうじゃないといけないって形があった気がするんですけど、今のステージはいい意味で自由さが増したようにも感じます。

佳奈2人だからそろえる所はしっかりとそろえて、他は個人で自由にって感じでやっているんです。MCも私がしっかり喋らないとっていう事ばかり以前は考えていたんですけど、麻里ちゃんと2人だと安心する部分があって(笑)。私が変な事を言っても突っ込んでくれるしその逆もあったりして前よりも自由に喋れるようになった気がします。

ーー 2マンライブだったり、麻里さんがソロでライブをやったりと新しい企画も色々とやっていますよね。

佳奈やっぱり今までと全部同じ事をしていてもダメだなっていうのもあったし、2人になったばっかりの頃は不安だったので、「今ドロシーってどんな活動をしているのかな?」ってわかっていない方が知ってくれるきっかけになればいいなって思いから色々と始めてみました。

髙橋麻里01

ーー 麻里さんはソロでのライブはどうでした?

麻里すごく楽しかったけど難しかったです。自分らしさを確立する事の難しさがわかって、ファンの方が喜んでくれる事と自分が見せたいものとのギャップを埋めていかないといけないなって思ったりして勉強になりました。1人でステージに上がった時に凄く緊張したんですよ。なのでドロシーっていうのは私にとって安心出来るというか、当たり前になっているけど大事な場所なんだなっていうのも改めて感じました。

ーー 佳奈さんはリーダーとして長い事メンバーをまとめる役割でしたけど、そこから解放された事でドロシーへの向き合い方が変わったりしませんでしたか?

佳奈凄く変わりました。今まではとにかく「私がしっかり意見をまとめないと!」みたいな感じだったんですけど、今は意見が2つしかないのでそういう所での「しっかりしなきゃ!」っていうのはほぼゼロに近いです(笑)。だから色んな事を自由に考えられている気がします。

ーー 昔の曲の新しい歌割とかはどうやって決めたんですか?

佳奈歌割は麻里ちゃんが決めてます。

麻里それぞれに合っている所をチョイスしているんですけど、その作業は楽しかったです。言い方は良くないかもしれないけど歌う所が増えて楽しいなって(笑)。でもこのレコーディングの時はこうだったなとか当時の事も思い出したのでしっかりと歌わないといけないなって思いました。だからあの時のみんなの想いを引き継いでいるような気がしています。

ーー 麻里さんが歌っている時に横で佳奈さんが一人で踊っている曲とかもありますが、ああいうのは見せ方として難しくないですか?

佳奈はい(笑)。でも難しいと言うか・・・逆に言うと自分のダンスが出来るのでそういう意味では「私のダンスを見て!」って(笑)。2人になってそういう意識にはなりましたね。麻里ちゃんの事ばかり見てないでって(笑)。

ーー 衣装に麻里さんの意見が取り入れらようになったのも新しい変化ですよね。

麻里はい。ビジュアル面でももっと成長したいなって思っていて、男性の方にも女性の方にもみんなに「ドロシーらしいね」って言われるようなものが作っていけたらいいなって思っています。

ーー なるほど。ではここからは新曲の話しに移りたいと思います。「Restart」は2人になって最初の曲だったし、歌詞もその時の気持ちが反映されていたから注目されやすい楽曲だったと思うんですよ。そういう意味で今回の「バイカラーの恋心」は前作以上に2人になったドロシーの真価が問われる作品になるのではないかなと思うのですが。

佳奈そういうプレッシャーは凄くありますね。「Restart」は自分たちの事を歌っていたから、次は聴いてくれる人達にも共感してもらえるような曲にしたいなって考えていたんです。だからこの曲はみんなに喜んでもらえたらいいなって思っています。

麻里次はどういう曲にするか話し合いをした時にみんなの意見が一緒で「明るいキャッチ―な曲がいいね」ってなったんです。「あまり明るすぎてもドロシーらしくないし」とか色んな話しもしたので、今回は新しいチームのみんなと一緒になってドロシーらしさを前みたいに追求して行く作業が出来たんじゃないかなって思いました。

つづく
文:山村哲也